シャンソンの楽しみ

先生についてシャンソンに精進している。なぜシャンソンを始めたかと言えば、歌いたかったから、と答えるしかない。

シャンソンの真相

シャンソンはフランス語で

2011/11/5に思い立って、シャンソンの先生にメールして先生のご自宅を訪問した。で、最初は発声練習をすること、あと、日本語のシャンソンは止めたから、というお言葉。え、フランス語ですか。フランス語とシャンソンと発声練習と三重苦なんですが。という訳で、シャンソンはまず発声練習から始まったのだ。

ついでなので、歌詞を自分なりに日本語に訳してみることにした。

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Me´lancolie

1. C'est une chanson nostalgique Que l'on chante dans tes bras, Les bars de n'importe ou`, Bars de hasard bars du cafard.

2. Le rire est bien trop pre`s des larmes. Et ton coeur trop loin du mien, Ton oubli me fait mal. A moi qui n'ai presque plus rien.

Me´lancolie un jour s'ache`ve, Me´lancolie on n'y peut rien. Chaque jour dans la fume´e et dans l'alcool, on noie ses re^ves. Seul jusqu'au matin. Et chaque nuit, ca recommence pour torturer le coeur trop lourd.

Le cafard dans la fume´ et dans l'alcool me`ne la danse. Jusqu'au jour. Demain y aura d'la lumie`re. Peute^tre bien ca m'est e´gal.

Barman jusqu'au matin, remplis mon verre, Je veux re´ver que J'ai moins mal. Me´lancolie tu nous enchai^nes. Plus fortement qu'un grand amour. Un beau soir dans la fume´e et dans l'alcool, on noie se peines. Pour toujours.

Me´lancolie tu nous enchai^nes. Plus fortement qu'un grand amour. Un beau soir dans la fume´e et dans l'alcool, on noie se peines. Pour toujours.

1, あなたの腕の中で歌った懐かしい歌、何処とも知れないバーで、偶然のバーで、偽善のバーで。

2. 笑いは涙に近過ぎて、私の大事なものがあなたの心から離れすぎて、あなたの忘却が痛くて、そして私には何も起こらなくて。

1日の憂鬱エンディングは憂鬱さ、僕らには何もできないのさ。タバコとアルコールに毎日、夢を紛らすのよ。毎晩一人で朝まで、でも心は重くて痛めつけられたままさ。

タバコに嘘臭いダンス、アルコールが相手のダンス、朝まで踊るよ。明日には光も踊るよ、まあおいら私には関係ないことさ。

バーテン、朝迄、私のガラスを空にしないでよ。少しでも痛みを忘れたいからなんだよ。憂鬱は私を鎖で縛るし、愛よりも強いし。タバコとアルコールで一晩、それは悲しみを溺れさせるよね、永遠に。

憂鬱は私を鎖で縛るし、愛よりも強く。煙とアルコールで一晩、それは悲しみを溺れさせるよね、永遠に。

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Complainte de la butte

En haut de la rue Saint-Vincent, Un poe`te et une inconnue, S'aime`rent l'espace d'un instant, Mais il ne l'a jamais revue, Cette chanson il composa, Espe´rant que son inconnue,Un matin d'printemps l'entendra, Quelque part au coin d'une rue.

La lune trop ble^me, Pose un diade`me Sur tes cheveux roux. La lune trop rousse De gloire e´clabousse Ton jupon plein d'trous.

La lune trop pa^le Caresse l'opale De tes yeux blase´s. Princess' de la rue, Sois la bien venue Dans mon coeur blesse´, Les escaliers de la butte Sont durs aux mise´reux; Les ailes des moulins Prote`gent les amoureux. Petite mendigote, Je sens ta menotte Qui cherche ma main. Je sens ta poitrine Et ta taille fine, J'oublie mon chagrin.

Je sens sur tes le`vres Une odeur de fie`vre De goss' mal nourrie. Et sous ta caresse, Je sens une ivresse Qui m'ane´antit. Les escaliers de la butte Sont dur aux mise´reux; Les ailes des moulins Prote`gent les amoureux. Mais voila` qu'il flotte, La lune se trotte La princesse aussi Sous le ciel sans lune, Je pleure a` la brune. Mon re^ve e´vanoui!

サン・ヴァンサン通りの先、詩人とその瞬間が空間で出会う時、ほんの一時愛を交わしたけれど、もう思い出しもしない。詩人はそしてこの曲を書いた、まだ知る事もできない春の朝に、どこか知らない片隅でそれが流れるのを思って。

おぼろなあの月は君の赤い髪にささげたティアラ。赤い月の光が君の穴だらけのスカートを輝かせる。

パールのような月は疲れた君の眼を優しく撫でるオパールの石。通りのプリンセスは傷ついた私の心を迎えてくれても、丘の石段は疲れた者には辛くて、でもムーランの風車が恋人を守ってくれて。私の手を探す可哀想な女の子の小さな手に気付いて。私はあなたの胸と腰を感じて、悲しみを忘れて。

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Yvon Chateignerライブ

Yvon Chateigner
イヴォン・シャンテニエ酒場ライブ

フランス語歌詞とピアノに合わせての歌唱とフランス語発音の三重苦を背負いつつ、細い山道を辿る風のシャンソン手習いは遅々として進まないのだが、家康の心境でもあるな、違うか。が、先生の音楽活動の舞台設置の下働きくらいはできますということで、先日、先生と先生の知人であるフランスからやってきたYvon Chateigner氏のライブの手伝いをした。

手伝いと言っても中々重量のあるキーボードやらミキサーやらスピーカーなんぞを、先生の所からライブの場所、今回は3階まで運び上げて、セッティングする程度のことだ。ただミキサーとキーボード、スピーカー、マイク間の配線はちょいと手間取った。デジタル・エフェクター付きのミキサーなので、インとアウトがグループ分けされているということに気付くのに時間がかかったからだ。

さてライブの場所は街のバーであるが、その雰囲気がいかにもパリであってもおかしくないという風であって、シャンソンにはこういう酒場が一番合っているんじゃなかろうかと思った。端唄が江戸の民謡で待合で唄うのが一番しっくり来るように、パリの民謡としか言い様のないシャンソンはパリの酒場で歌われるのが一番ではと想像したからだ。

多くのシャンソンがパリを詠うものなので、フランスの田舎者はそれを口ずさむ度にパリに憧れるのだと思われる。自分と同じだな。

ところで、シャンソンを習う中で新しい譜面を先生から貰う度に、耳を慣らすために曲をiTunesから探すことにしているのだが、偶然にもYvon Chateignerの"Tu ne sais pas aimer"をダウンロードしてあったのだ。(2012/12/22)

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自分で頭を突っ込んだ趣味ながら大変な事になってしまった